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【サジェスト汚染対策】サジェストの仕組みと削除方法まとめ

社長
ヒヨ子君!我が社の社名で検索したら、なにやら不穏なワードが一緒に出てくるんだがどういうことだ⁉
ヒヨ子
むむ、それはサジェスト汚染ってやつですね……。

サジェスト汚染とは、検索をしたときに、その検索ワードと一緒に表示されるキーワード(=サジェストキーワード)がネガティブなものになってしまっている状態のこと。

たとえば企業であれば、社名で検索して「社名○○ ブラック」「社名○○ パワハラ」などとネガティブなワードがサジェストに表示されていると、会社のイメージダウンになり求人や取引に影響を及ぼすので、早めの対策が必要です。

ということで当記事では、

  • サジェストキーワードが表示される(サジェスト汚染が起こる)しくみ
  • サジェストキーワードを削除する方法
  • サジェストキーワードを削除できないときの対処法

についてまとめました。

個人でできる削除申請の方法から紹介していますが、実際のところ個人で削除することは難しく、弁護士や風評被害対策会社に依頼することで解決できるケースが多いというのが現状です。

目次

サジェストキーワードが一括でわかるツール

サジェストキーワードとは、検索ワードと一緒に自動的に表示されるキーワードのこと。

手動で実際に検索することでも確認できますが、より詳しく知りたい場合は、以下のようなツールを使うと簡単に一括でサジェストキーワードが取得できます。

ラッコキーワード

ラッコキーワード

完全無料・国内最大シェアのキーワードリサーチツール。

サジェストキーワード(Google/Bing/Youtube等)、関連Q&A、トレンド情報などを一括で取得できます。

Ubersuggest

Ubersuggest

有料版もありますが、無料版でもある程度サジェストの一覧やトレンド情報などがわかります。

グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

無料会員の検索回数は1日に1回のみ。

Googleサジェストで表示されるキーワード候補をCSVでまとめてダウンロードできるのがメリットです。

Googleの他にも、ヤフーサジェスト キーワード一括DLツールビングサジェスト キーワード一括DLツールなどもあります。

ヒヨ子
ラッコキーワードが完全無料で使いやすくておすすめ!

サジェストキーワードが表示されるしくみ

そもそも「サジェスト」とは、提案する・示唆するといった意味。

「こんなワードも一緒に検索してる人が多いですよ」と提案し、ユーザーの検索を助けるための機能です。

Yahoo!の場合は、このサジェスト機能のことを「キーワード入力補助機能」と呼んでいますが、しくみとしてはGoogleとだいたい一緒。

基本的には、「検索ワードとともに一緒に検索されることが多いキーワード」が表示されます。

  • ユーザー自身や、他のユーザーに検索された回数が多い(=検索ボリュームが大きい)キーワード
  • ユーザーがいる地域でトレンドとなっているキーワード

など、Web上のいろんな情報をもとに、独自のアルゴリズムで自動的に表示されています。

ただ問題なのは、「ブラック」や「パワハラ」などそれが事実でない場合でも表示されてしまうことがあるということ。

これらネガティブなワードはユーザーの目をひきやすく、クリック率も高いです。

なので放置しておくと、

  1. ブランドイメージの低下
  2. サジェスト汚染の強化
  3. 被害の拡大

という事態に。

被害を最小限に抑えるためには、サジェスト汚染を見つけたらできるだけ早く対処することが重要です。

サジェスト汚染は意図的に起こせる

サジェストは基本的に「検索頻度が多いワード」が表示されますが、悪意を持った人はこのしくみを利用して、サジェスト汚染を意図的に起こすこともできてしまいます。

「なんJ民」という存在

「なんJ民(なんじぇいみん)」とは、5ちゃんねるの掲示板「なんでも実況J板」(通称・なんJ)の住民のこと。

あらゆるジャンルの出来事を話題にして投稿を楽しむ彼らは、この掲示板で特にみんなの注目を集めた話題に関して、愉快犯的な感じでサジェスト汚染を意図的に起こす、といったケースがあります。

その方法は、「株式会社○○ 詐欺」などのように、「対象のワード+空白+不穏なワード」の組み合わせを含むスレッドやレスを掲示板上のランクが高い場所に乱立させたり、その組み合わせで大量に検索する、といったもの。

5ちゃんねるは検索数もユーザーも多いサイトだから、こういうやり方でサジェスト汚染が起こせてしまうんですね。

また、サジェスト汚染をしようという意図がなくても、ネガティブな話題で注目されると興味本位で検索するユーザーが増えるため、検索エンジンにはますますそれが「ユーザーが求める情報」だと判断されてサジェストに表示される、という悪循環も起こります。

ヒヨ子
「社名○○ なんj」と、サジェストに「なんj」が出てくるときも要注意!炎上や風評被害に発展する危険性があるので早めに対処しましょう。

サジェスト汚染用文章ジェネレータ

このサイトは今はなくなりましたが、 サジェスト汚染用のキーワードを簡単かつ大量に生成できるというもの。

それら大量のキーワードを、2ちゃんねるやYahoo!知恵袋といった検索数の多い投稿サイトなどにコピペして書き込むことで、簡単にサジェスト汚染が起こせました。

サジェスト汚染を削除するための3つの対策方法

サジェスト汚染への対策は遅くなればなるほど難しくなるので、見つけ次第すぐに対策するのがおすすめ。

まずは個人でできる、検索エンジンへの削除申請の手順から確認していきます。

Googleのサジェストキーワードは、以下に該当するものが削除の対象となります。

  • 危険なコンテンツ
  • ハラスメント コンテンツ
  • ヘイト コンテンツ
  • 露骨な性表現を含むコンテンツ
  • テロに関するコンテンツ
  • 暴力や流血
  • 下品な言葉や冒とく的表現

参考Google検索ヘルプ オートコンプリートポリシー

Yahoo!でも同じように、猥褻用語・差別用語・犯罪を助長する用語など、その他不適切なワードが削除の対象です。 

Googleに削除申請をする

Google公式ホームページ「法律に基づく削除に関する他の問題を報告する」から削除申請ができます。

以下の項目を記入漏れがないよう注意して入力、デジタル署名をして送信で完了です。

  1. 申立人の基本情報(居住国・氏名・社名・メールアドレス)
  2. 権利侵害にあたると考えるコンテンツ

早ければ1~2週間ほどでGoogleからの返答が来ます。

   

権利侵害にあたると考えるコンテンツに関しては、以下の項目についてできるだけ詳しく丁寧に記入してください。

  1. コンテンツを見つけるのに使用した検索キーワード
  2. 検索キーワードの入力中に表示された、不適切と考える予測キーワード
  3. 権利侵害にあたると考えるコンテンツが表示される国
  4. 自身の国で適用される法律に従いその検索候補が違法となる理由

検索画面のスクリーンショットも必要になります。

Yahoo!に削除申請をする

Yahoo!サジェストの削除申請は、Yahoo!公式サイトにある「Yahoo!検索 – 関連検索ワードに関する情報提供フォーム」からできます。

申請が通った場合は、数日~1週間ほどで対応してもらえることが多いようです。

1週間を過ぎても削除されないときは、申請が却下されたと考えられます。

  1. お問合せをクリック、Yahoo! JAPAN IDでログイン(IDがない人は新規取得が必要)
  2. 「関連検索ワードの情報削除」にチェックを入れて「次へ」をクリック
  3. フォームに必要項目を入力(検索結果ページのURL・削除したいサジェストキーワード)
  4. 入力に間違いがないか確認して「次へ」をクリックして申請完了

サジェスト汚染の元となるコンテンツの作成者に直接削除を依頼する

もしネガティブなサジェストが削除できたとしても、その元となるコンテンツが残っていれば、またそれが拡散・検索されて再びサジェスト汚染が起こる可能性が高いです。

なので、コンテンツ作成者に直接連絡をとって削除の依頼をしましょう。

ブログやサイトなら「お問合せフォーム」から運営者に、SNSならDMで発信者に連絡がとれます。

サジェスト汚染が削除できないときの2つの対策方法

サジェストキーワードは実際のところ、削除申請を出しても認められないことが多いです。

表示されているネガティブなワードが事実なら、たとえそれが企業にとって不都合なことであっても、検索エンジン側はユーザーの「知る権利」を尊重するため削除には応じてくれません。

そして厄介なことに、それが事実でない場合にも法律に違反していると認められなければ削除されません。

個人で解決できないときには、ネットのトラブルに強い弁護士に依頼するか、ネット風評被害対策を専門とする会社に依頼する、という2つの方法があります。

弁護士に依頼する

GoogleやYahoo!への削除申請の代行は、弁護士に依頼することができます。(弁護士の資格を持たない人が削除申請の代行をするのは「非弁行為」といって違法なので注意)

表示されているサジェストが違法であると法的根拠を明確にして削除申請をすることで、個人で申請するよりも削除してもらえる可能性が高くなります。

また、サジェスト汚染の元となるコンテンツ作成者には、弁護士を通して削除依頼をするとスムーズに受け入れてもらえることも。

そして場合によっては、コンテンツ作成者やサイト運営者に対して損害賠償を請求する、といった法的措置をとることもできます。

ただ、これらはやり方を間違えると余計に炎上して被害が拡大……なんてことにもなりかねません。

ネットのトラブルに詳しく、実績のある弁護士を慎重に選びましょう。

風評被害対策会社に依頼する

ネットの風評被害の対策専門会社であれば、削除が認められなかったサジェストでも削除することが可能です。

そのやり方は簡単に言うと、「なんJ民」の逆のことをするということ。

サジェストは検索回数の多いキーワードが表示されるので、ポジティブなワードでの検索回数を増やして、ネガティブなワードをサジェストから追い出す、というわけです。

これは確実にサジェスト汚染をきれいにできて、なおかつ対策会社にしかできない方法

対策会社は炎上被害を拡大させないやり方についても熟知しているので、安全性が高いというのも安心です。

確実にサジェスト汚染をどうにかしたい、被害を拡大させたくないというのであれば、専門の対策会社に依頼するのがおすすめです。

サジェスト汚染は見つけたらできるだけ早く対策を!

サジェスト汚染は、放置して時間がたてばたつほど被害が拡大して解決が難しくなるので、見つけ次第すぐに対策をとりましょう。

個人で解決ができなかった場合は、弁護士やネット風評被害の対策専門会社への依頼がおすすめです。

また、書かれていることが事実であるときは、その問題そのものを見直して改善することが重要

でないと一度はサジェストを消すことができたとしても、また繰り返し同じことが書かれて拡散・検索され、サジェスト汚染が再発してしまいます。

サジェストの削除申請などの対策だけでなく、根本的な問題の解決もしっかりとしていきましょう!

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この記事を書いた人

会社の評判に敏感な社長に常に風評対策を強いられるうちに、そこいらの風評対策会社の社員以上の知識を持ってしまったOL。(中の人は元風評対策会社の社員なのはヒミツ)

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